ビーストデッキは、獣族、獣戦士族を中心にモンスター構成をしたデッキです。獣族、獣戦士族は、ステータスが優秀なモンスターが多く、非常に攻撃力が高い種族です。攻撃力の高い下級モンスターでは最も安定している《怒れる類人猿》を擁する種族は、この獣・獣戦士族です。他にも《激昂のミノタウルス》《イグザリオン・ユニバース》のような貫通効果を持ったモンスターも多いため相手の表示形式をかまわず、ダメージを与えていく事が出来ます。
ビーストデッキはあまり影響を受けていません。それどころか《異次元の女戦士》《魔導サイエンティスト》の規制を受け、さらに強力なデッキジャンルとなったと言えるかもしれません。これらのような優秀な除去カードが禁止されたことで、パワーが大きく勝っているビーストモンスターたちは、相手モンスターとの戦闘面で大きく力を発揮してくれることでしょう。
特にこれから流行すると考えられる《スケープ・ゴート》に対して強いのは大きな魅力です。《王虎ワンフー》《イグザリオン・ユニバース》《激昂のミノタウルス》《逆ギレパンダ》を使って、相手の《スケープ・ゴート》を食い物にしていくとよいと思います。
他には《聖なるバリア-ミラーフォース-》が帰ってきているため、モンスターカードを守る《我が身を盾に》の重要性が増したと考えられます。このカードを手札に用意しておくことで、ビーストの高いパワーを活かした「ガンガン行こうぜ」の戦術を崩さず攻撃する事が可能となるでしょう。弱点となる《死のデッキ破壊ウイルス》にも対抗できるようになる点も見逃せませんね。
《ネフティスの鳳凰神》は今回制限カードの仲間入りを果たしました。これによって今まで《ネフティスの鳳凰神》を3枚入れることで活躍していたネフティスデッキは事実上の消滅ということになると思います。(他にも《悪夢の蜃気楼》や《ゴブリンのやりくり上手》の規制も大きく響いており、もはやネフティスデッキは再起不能といえるでしょう)
しかし《ネフティスの鳳凰神》自身は鳥獣族であり、ビーストデッキとは非常に相性のいい種族です(《激昂のミノタウルス》で貫通効果を与えることができますし、《暗黒のマンティコア》のコストとして利用することもできるからです)。専用デッキとしての活躍の場を失ってしまった《ネフティスの鳳凰神》、これはビーストデッキの新たな仲間として迎え入れるべきではないでしょうか。幸い《クリッター》が制限に戻ってきているので、《ネフティスの鳳凰神》の強力な召喚サポート《ネフティスの導き手》のサーチは容易です。召喚はそこまで困難ではないので、《暗黒のマンティコア》に匹敵する切り札として活躍が期待できると考えています。
伏せ除去や魔法・罠に対する抵抗力を強め、ビーストのパワーをふんだんに発揮して戦う事ができるでしょう。(DO用デッキデータ)
上級モンスターの《暗黒のマンティコア》は非常に場持ちの良いモンスターカードです。 獣・獣戦士でモンスターを固めることで、不死身とも言える能力を発揮できるでしょう。 《百獣王ベヒーモス》もモンスター再生能力を持っています。この効果で墓地のモンスターをを回収することもできます。 他にも《ブラッド・ヴォルス》《暗黒の狂犬》と、通常モンスターカードも充実しているため《闇の量産工場》でも回収できます。
効果・攻撃力・再生力に優れたモンスターたちで絶え間ない攻撃を行うことのできる超攻撃的なデッキがビーストデッキです。
攻撃力2300 守備力1000 獣戦士族 レベル6 炎属性
このカードが墓地に送られたターンのエンドフェイズ時に発動する事ができる。獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかのモンスター1枚を手札または自分フィールド上から墓地に送る事で、墓地に存在するこのカードを特殊召喚する。
攻撃力2700 守備力1500 獣族 レベル7 地属性
このカードは生け贄1体で生け贄召喚する事ができる。その場合、このカードの元々の攻撃力は2000になる。生け贄召喚に成功した時、生け贄に捧げた数だけ自分の墓地の獣族モンスターを持ち主の手札に戻す事ができる。
しかしただ戦闘しかできないというわけではなく《ステルスバード》《デス・コアラ》のような効果ダメージを入れることの出来る要素があるのも特徴です。 戦闘ダメージだけでなく、効果ダメージでもライフを追い詰めることができます。
攻撃力700 守備力1700 鳥獣族 レベル3 闇属性
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。このカードが反転召喚に成功した時、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
攻撃力1100 守備力1800 獣族 レベル3 闇属性
リバース:相手の手札1枚につき400ポイントダメージを相手に与える。
反面、攻撃力・守備力が1700~2000前後の数字に固まってしまっていることから、 それ以上のステータスを持つモンスターを出されると、不利になってしまうのが弱点と言えます。 《異次元の女戦士》のような存在がビーストデッキにはいないので、一方的に戦闘破壊されてしまうケースがあります。 そのため、魔法・罠カードでは、《月の書》や《収縮》《エネミー・コントローラー》《炸裂装甲》などなど 「大型モンスター」への対策を用意していく必要があります。
また《死のデッキ破壊ウイルス》には非常に弱いです。制限カードとはいえ、発動されたら負けを覚悟する必要もあるでしょう。 そのためだけに《王宮のお触れ》や《我が身を盾に》を入れても、このデッキであれば損をしないでしょう。