儀式モンスター《サクリファイス》をメインに攻撃していくデッキです。相手のモンスターを《サクリファイス》で吸収することで、モンスター除去と攻撃を一度にこなしていきます。
《サクリファイス》が闇属性、サポートカードの《マンジュ・ゴッド》、《センジュ・ゴッド》が光属性なので、《カオス・ソルジャー -開闢の使者》をデッキに入れることも簡単です。
《サクリファイス》は相手のモンスターを吸収しなければ召喚する意味がありません。そこで、相手にモンスターを出させることが必要となってきます。そこで重要となってくるカードが《スケープ・ゴート》です。《スケープ・ゴート》は優秀な防御カードであると同時に、サクリファイスデッキでは《サクリファイス》の召喚時に必要な生け贄にもなります。相手は羊トークンを処理するためにモンスターを出さざるを得ません。そこで、その相手モンスターを《サクリファイス》で吸収して攻撃するのが、サクリファイスデッキの基本です。
儀式モンスターの召喚には儀式魔法カードと生け贄モンスターが必要です。つまり、1体の儀式モンスターを召喚するために最低3枚のカードが必要になる計算です。このように儀式モンスターの召喚は非常に大変なため、強力なサポートカードが存在します。
《センジュ・ゴッド》は召喚・反転召喚した際にデッキから儀式モンスターカードを1枚手札に加えることができます。さらに、《マンジュ・ゴッド》は儀式魔法カードもサーチできます。これらのサポートカードを使用することによって、手札に集まりにくい儀式魔法・モンスターを比較的簡単にそろえることができます。
《契約の履行》は儀式モンスター専用の《早すぎた埋葬》です。召喚に手間暇かかる儀式モンスターの再利用が簡単にできるので、儀式デッキの強い味方です。ただ、正規の召喚手順で特殊召喚された儀式モンスターしか蘇生できないので注意が必要です。
デュエル序盤は《サクリファイス》と《イリュージョンの儀式》を手札に集めることに専念します。《センジュ・ゴッド》では《イリュージョンの儀式》をサーチできないので、両方サーチできる《マンジュ・ゴッド》を召喚したときは《イリュージョンの儀式》を優先的にサーチします。
《サクリファイス》が召喚できる体制が整ったら反撃開始です。《サクリファイス》召喚の際に必要になる生け贄には、なるべく《キラー・スネーク》か羊トークンを選ぶようにします。これらのカードを生け贄にすることで、手札の消費を最小限に抑えることができます。
また、このデッキは《キラー・スネーク》が重要な働きをします。そのため、《キラー・スネーク》をサーチするために《おろかな埋葬》を入れています。《おろかな埋葬》は《カオス・ソルジャー -開闢の使者》召喚のサポートにもなります。
残念ながらサクリファイスデッキには弱点がたくさんあります。
手札事故は儀式デッキの逃れられない宿命といってもよいでしょう。こればかりはどんなにうまくデッキを作ってもなくすことはできません。ですから、なるべく手札事故が起こらないようなデッキ構成にするしかありません。
《サクリファイス》で吸収したモンスターは装備魔法扱いとなるので、装備魔法を破壊できるカードをたくさんデッキに入れられると苦戦します。これらのカードをカウンターして《サクリファイス》を守る手段も考えられます。また、《サクリファイス》が破壊されるのには目をつぶり、《契約の履行》等で再利用する案もあります。
どんなデッキにも必ず弱点が存在します。サクリファイスデッキは他のデッキと比べても弱点が多いデッキです。ですから、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということわざがあるように、自分のデッキの弱いところをしっかりと把握しておくことが余計に大切になってきます。弱点があることを認識しておくことが、サクリファイスデッキを使う上で一番重要なことだと思います。