アンデットデッキは、文字通りアンデット族を主力として戦っていくデッキのことです。アンデット族は共通して「相手にとって厄介」とされるような効果を持っています。
「自分の効果で復活するもの」や「場以外では破壊されないもの」。 「戦闘破壊されない」「破壊されてもモンスターをサーチ」のような粘り強い効果を持ったモンスターカードが充実しています。 更にそれらを《生者の書-禁断の呪術-》という専用蘇生カードで何度も蘇らせることで、相手を疲れさせていきます。
粘り強さだけでなく、手札やデッキを破壊する効果を持ったモンスターも多いことから、ただ攻撃するだけでなく手札破壊やデッキ破壊と様々な方面に成長していく事が出来ます。
《生者の書-禁断の呪術-》や《ミイラの呼び声》、《ピラミッド・タートル》などで特殊召喚を行う手段が充実しているため、上級モンスターを多めに入れる事ができます。 アンデット族の上級モンスターには優秀な効果を持ったモンスターが多く、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》や《混沌の黒魔術師》に打たれ負けない《龍骨鬼》。 効果で破壊されると復活する《ヴァンパイア・ロード》と戦闘破壊されると復活する《カース・オブ・ヴァンパイア》。 相手の攻撃対象をこちらが指定することの出来る《ノーブル・ド・ノワール》などなど、ステータスよりも効果で戦う上級が多いです。 《闇より出でし絶望》も強力です。相手の手札破壊やデッキ破壊を受けると特殊召喚出来るその効果は、相手に手札破壊をためらわせるには十分です。
アンデットデッキはコントロールを奪うカードとの相性がよいです。 《心変わり》や《強奪》は、1体生け贄の上級モンスターが多いことから、相手に返す前に処理を行いやすく、生け贄確保に役立ちます。 《強制転移》は相手モンスターと《ピラミッド・タートル》や《魂を削る死霊》を交換することで、大きな攻撃チャンスを作り出す事ができます。 また《生者の書-禁断の呪術-》があるので《苦渋の選択》や《生還の宝札》も相性がよく、一度に体勢を整えることもできます。 他にも《ミイラの呼び声》は簡単な条件で手札からアンデットモンスターを何でも特殊召喚できるため、非常に強力な魔法カードです。
アンデット族はほとんどのモンスターが闇属性であるため、2種の《ウイルス》カードを発動しやすいのが特徴です。 特殊召喚する方法が多いため、生け贄のフォローもしやすいので非常に使いやすいです。 《魔デッキ》を使って、相手の厄介な壁モンスターを除去する事ができます。
自分フィールド上の攻撃力2000以上の闇属性モンスター1体を生け贄に捧げる。相手フィールド上モンスターと手札、発動後(相手ターンで数えて)3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、攻撃力1500以下のモンスターを破壊する。
《死のデッキ破壊ウイルス》《魔のデッキ破壊ウイルス》でモンスターを全滅させ、そしてモンスター効果でデッキ・手札を削る。 相手の戦術をガタガタにするのが、アンデットの戦い方です。
しかしアンデットデッキは相手の裏守備・壁モンスターを破壊する手段が乏しく、相手に《マシュマロン》や守備力2000のモンスターを並べられ、 守備を固められてしまうと、手出しが出来なくなってしまう場合があるのが弱点といえます。 モンスターで攻撃して戦うデッキにおいて、「壁を壊せない」というのは、致命的な問題と言えるでしょう。 唯一、強力な除去効果を持ったアンデットに《砂塵の悪霊》がありますが、これは「スピリット」モンスターで、 アンデットデッキの大きなポイントである「特殊召喚」というサポートが受けられないため、アンデットというジャンルでは使いにくいです。 その問題は、《強制転移》や《シールドクラッシュ》など、魔法・罠カードで解決していくしかありません。
攻撃力2200 守備力1800 アンデット族 レベル6 地属性
このカードは特殊召喚できない。召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。このカードが召喚・リバースした時、フィールド上のこのカード以外の表側表示モンスターを全て破壊する。
《生者の書-禁断の呪術-》を発動しやすくするため、あえて《抹殺の使徒》ではなく《シールドクラッシュ》をチョイスしました。